ハンドボール指導員の夢へ一歩

比嘉輝(ひかる)が県高校選手権で審判デビューへ

ハンドボールが好きだがケガに悩んだため、選手ではなく、指導員の夢を目指す比嘉輝(コザ高3年)が14日開幕する、第54回県高校選手権で審判を務める。昨年8月に審判デビューしたが、県協会公認大会は初めて。「平常心で、自信を持ってジャッジをしたい」と、楽しみにしている。

比屋根小2年の頃、コザクラブで競技を始めた。雑誌や動画で戦術の研究をすることが好きで、監督になるイメージも描いていた。宮里中1年の時に腰の疲労骨折で半年以上競技を離れた。高校1年の6月には両足の甲を疲労骨折。「これ以上続けるとケガが増えていくだけだ」と、挫折を味わい部活から遠ざかった。

それでも動画などで研究を続けるなど、熱はさめなかった。神里太監督(現浦添工業高校)誘いでトレーナーとして部活に復帰。母の睦さん(48歳)も「夢を追うチャンスじゃない」と背中を押してくれた。

審判員の誘いは那覇商業高校の仲本淳監督から。より深く協議を理解できるチャンスとして、講習会を受けて、高校2年の4月にライセンス(D級)を取得した。

昨年から場数を踏み、周囲から「うまくなってきている」と認められつつある。「周囲に助けられてきたのでご期待にこたえたい」。ゲームを作る主役の一人としてコートに立つ。(古川峻 琉球新報2019年8月14日)

※新聞の「比嘉 光」 → 「比嘉 輝」に訂正します。誤字でした。

 

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